身延町道矢細工間遠線・雨降隧道(前編)

【前編】【後編】

地理院地図を見ていると身延町の山中に隧道表記がある徒歩道を見つけた。
今回はこの隧道を目指して探索を行った。

調査日:2021.11.13
現在地:山梨県南巨摩郡身延町矢細工
06:57

県道407号十谷鬼島線から林道富士見山線を南下してきて現在立っている交差点が、隧道がある原集落へ向かう道が分岐する交差点で、左奥へ向かう道がそれである。
なお、今回探索する隧道は同人誌「日本の廃道」(ORJ)において、「町道 間遠・原線」として紹介されたもので、タイトルは中富町史の町道リストに掲載されていた路線名にちなむ。 
誌上では原集落からこの交差点までは支所・矢細工(原)線であると述べられているが、事実は昭和61年に矢細工間遠線に再編され現在に至っている。
今走ってきた広域基幹林道である林道富士見山線の整備が始まったのが昭和56年なので、その絡みではなかろうか。

道なりに進んで来ると最後の民家の所で舗装が終わる。
画像にはゲートが写っているが、これは防獣フェンスで特に鍵はかかっていない。
原集落に入る際にも防獣フェンスを抜けて来たが、集落から出るので再び防獣フェンスを抜ける必要があるということだ。
この地域の集落は集落を囲うように防獣フェンスが設置されていることが多い。
さながら現代の城壁である。

フェンスを抜けると早速石垣の擁壁が現われテンションが上がる。

少し進んで振り返る。
この辺りは車道と旧来の古道が何回か交差するのだが、石垣を挟んで右が歩いて来た車道、左が古道である。

集落の外れともいう場所には墓地がある。

墓地を過ぎ集落の住人も最早この先に用は無いと思うが、今のところ道の状態は平穏だ。

1つ目のヘアピンカーブ。

カーブ外側には観音像が道の外側に向かって安置されている。
ORJによると尾根沿いに古道があるとのこと。

振り返るとしっかりとした擁壁の上に道が敷かれていることが分かる。

1つ目のヘアピンカーブから70mほどで2つ目のヘアピンカーブへ。

ヘアピンカーブの先で道が二手に分かれているが、左側の道に行くとすぐに路盤が消失し進めなくなる。
右側の道は左側の道が崩落してから付け替えられた道なのだろう。

石積みの法面が美しい。

右上の尾根に古道がある……らしい。

尾根を回り込む箇所は切通しになっている。

再び路盤が陥没している箇所があった。

順調に進んで行く。

3つ目のヘアピンカーブ

そしてこのカーブを曲がると……

先が明るい。

上から崩落があったようだ。道の上に土砂が堆積している。
それなりに経過しているのか斜面は固く締まっており、靴を埋もらせながら進むことができない。
斜面上部は比較的傾斜が緩やかなのでその上を歩く。

07:34
現在地:山梨県南巨摩郡身延町小細工

崩落を抜けると隧道に辿り着く。実際には地理院地図の位置から70mほど北側にあった。
中は素掘りで坑口付近は水没している。
早速、中へ進入!
と言いたいところだが、深い所で20cm程度の水深がありそうで靴を濡らしくたくなかったため、一旦原集落へ戻ることにした。
後編は反対側の道から再び隧道を目指す。

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