明神峠へ向かう水ノ木林道を見送ると右手に明確な人工林も現れた。
ちなみに東行方面についても先程の分岐で大棚沢林道から水ノ木林道に路線が変わっているようで、地図を見ると確かに浅瀬から明神峠方面が本線らしい描かれ方をされている。
水の木橋を渡る。竣工は昭和40年12月。
親柱にピンクのリボンが付けられているのは、「ぐらついてるから寄りかかるなよ」ということだろう。
真新しい電柱も現れる。
人の匂いが適度にあり、とても良い。
途中、凄まじい勢いで谷底へ下っていく道があった。
落石はあるわガードレールが倒れているわで廃道くさかったが。
橋の欄干部を除けば初出現のガードレールはデリネーター付。
路盤欠損の痕跡。
補修後の土のう自体崩れ始めている気がしないでもない。
川との高低差は50m弱はあるだろう。
それでも、たまに釣り人がいるのを見かけた。
注文の多いカーブミラーがあった。
「落石注意」「↑注意」「警笛鳴らせ」
既に復旧は終わっているが、土砂崩れ痕跡が残る。
先程から土砂崩れを連呼しているが、これには元凶がいて、平成22年9月8日に通過した台風9号による大雨がそれだ。
この日、丹沢湖では観測史上1位となる降水量495.5ミリを記録しており、近隣の小田原でもやはり観測史上1位となる降水量238.5ミリを記録するなど県西部に甚大な被害をもたらした。
今いる山北町は特に被害が大きく、住家、土木被害のほか、人的被害も出ている。一例として、県所管施設を除いた被害のうち道路の被害では、全体の実に75%にのぼる50箇所が山北町において発生している。
その他、県営林道19路線95箇所で土砂流出、法面崩壊が起きたほか、河川沿岸、ダムなども被害を受けた。
ここも崩れたのだろう。斜面にとどまる大岩が目を引く。
本当に大きいな。
乗用車なら簡単にぺちゃんこに出来そうだ。
奥から来て振り返って撮影。
左から「ここから世附国有林」を示す看板、一般車両通行止を通知する看板、文字が消えた標識、治山事業の説明板である。
物理的なゲートはないが、ひとつの境界であることを強く意識させられる。流れ変わったな。
土砂崩れがあったようには見えないが、カードレールが破損しており、「落石注意」はあらぬ方向を向いている。
13:28
現在地:神奈川県山北町
ここに来てまさかの規制線である。いや、あるだけマシなのかもしれない。
進むと路盤の3分の1強が欠損していた。徒歩と2輪は通行可能。4輪は…地元の軽トラなら行くかもしれない。
続いて土砂崩れ。4輪の轍はない。
復旧したと聞いていたんだがなあ。
350mほど進むと広場があり、そばには廃屋があった。
直進していくとAバリケードが置いてある。…ふむ
更に直進すると視界が開ける。
……あー
(続く)
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