神奈川県道・山梨県道729号山北山中湖線(第1回)

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調査日:2016.9.10

神奈川県道・山梨県道729号山北山中湖線は、神奈川県山北町と山梨県山中湖村を結ぶ延長24.7kmの一般県道である。
経路としては、神奈川県内において県道76号から別れた後、丹沢湖畔北側を通り、その後は切通峠まで世附川を遡上する。峠を堺に山梨県道となった後は山中湖畔北側を通り、山中湖西端で国道138号にぶつかり終点となる。

本県道は少なくとも神奈川県内の12.5kmが自動車交通不能区間となっており、その一部は地理院地図において徒歩道の表記すら無い(2017.3現在)。

9:56
現在地:山梨県山中湖村平野
現在地は国道413号の平野交差点付近。
この場所には隣接して2つの丁字路があり、一方は相模原、もう一方は駿河小山と方向が全く異なる運命の分かれ道にもなっている。
県道730号方面は県道729号との重複区間のはずだが、青看はそのことについて一切触れていない。

11:29
件の県道はここを曲がる。
ここから1km先の分岐点までは県道730号との重複区間となる。
入口ではこの道の行き先について最終通告される。
なお、前回の画像から時間が開いているのは山伏峠に行っていたためである。

出発から4分ほどで分岐点に到着した。
直進する1.5車線の道が県道729号だが、現地にそれを示す標示は一切無い。

県道730号と別れた後、左右にテニスコートが広がる1車線の道が続く。

そのテニスコートが無くなると、早くも非舗装の道に変わる。

分岐が現れた。どちらに進んでもこの先の稜線にたどり着くが、県道は右である。

大きく南東方向にカーブしたのち、峠の麓、等高線が密になり始めたところで車道が途絶える。

その先は地理院地図のとおり徒歩道が続いているが、洗掘の影響か周囲より一段低い位置を歩く。
こういった道では自転車を転がすのも一苦労である。

400mほど進むと、ヘアピンカーブが現れ進路を反転させる。

現在地と稜線との高低差は15mほどであり、右上に視線を向ければ稜線が視認できる。峠までもうひと息だ。

11:53
切通峠に到着。
峠にある案内板は今登ってきた平野のほか、稜線の南北にある高指山と三国山、これから下っていく先にある浅瀬入口を案内している。
ところで浅瀬方面は東海自然歩道と書かれているが、神奈川県によるとこの歩道は調査日当時、土砂崩れにより通行止とのことだった。
何はともあれ、ここまでは順調である。


(続く)

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