前説
国道411号は、東京都八王子市から東京都西多摩郡奥多摩町を経て山梨県甲府市に至る延長120.1kmの一般国道である。
青梅市以西からは青梅街道を踏襲したルートを辿り、青梅街道は甲州街道(現在の国道20号)に対して甲州裏街道とも呼ばれる。
その国道411号だが、山間部及び市街部におおよそ自動車交通に適さない急カーブ連続区間や狭隘区間が存在しており、山梨県内においては、以下のバイパスが完成又は進行中のほか、線形改良が多く存在する。
バイパス名【東京方から】(事業期間)
- 羽根戸バイパス(1998~2002)
- 大常木Ⅱ期バイパス(2014~2018)
- 大常木バイパス(2009~2011)
- 一之瀬高橋バイパス(2005~2011)
- 上萩原Ⅲ期バイパス(2010~2017)
- 上萩原Ⅱ期バイパス(1997~2009)
- 上萩原Ⅰ期バイパス(1988~1997)
- 塩山バイパス(1987~2007)
- 城東バイパス(1989~2005)
- 城東Ⅱ期バイパス(2005~)
今回、これらバイパス及び線形改良で生じた旧道の調査を塩山バイパスから羽根戸バイパスにかけて行ったので、その記録を複数回に分けて掲載する。
第1回である今回は塩山バイパス周辺の旧道の様子をお伝えする。
本編
調査日:2017.1.3
10:02
現在地:山梨県甲州市勝沼町山
現在地は国道411号上、西広門田橋南交差点である。塩山バイパスの終点でもあり、バイパスは直進、塩山駅周辺の市街地の東側を通過し、4.1km先の千野駐在所前交差点で旧道と合流する。左折するのが旧道で現在は山梨県道34号白井甲州線の一部となっている。
先程の交差点から旧道に入って200mほどで再び交差点(西広門田交差点)があり、旧道はここを右折する。右折後は歩道無しの2車線道路が塩山駅西交差点まで続く。
10:44
現在地:山梨県甲州市塩山上於曽
場所は変わって、現在地は山梨県道38号塩山勝沼線上、甲州市役所前交差点である。塩山駅西交差点を左折した際に道路番号が変わっている。
旧道はここを右折するのだが、手前の青看では奥多摩方面へは小さくしか案内されない。旧来の青梅街道ともここで合流する。
右折後、中央通りという甲州市道に変わり、まもなくJR中央本線と立体交差する。
ここからしばらくは商店街の道路といった感じで、道幅は1.5車線で大型車同士の離合は困難である。
途中、道路脇に古い道標が建っており、右が青梅街道であることを案内している。
11:02
塩山バイパス始点の千野駐在所前交差点に到着。現道と合流する。
現在地:山梨県甲州市塩山千野
塩山バイパスに隣接して旧道が存在するので紹介したい。
国道はこの先にある重川(おもかわ)を新千野橋という橋で渡るのだが、以前は100mほど上流で渡っていた。例により旧道は左を直進する。ちなみに、この重川とはこの先柳沢峠まで共に進むことになる。
旧道を100mほど進むと交差点があるが、ここを右折する。写真右側に旧来の路面が残っている。
右折後まもなく千野橋という橋で重川を渡る。
振り返って旧橋の橋台擬定点を撮影。
橋を渡り再度現道に合流し柳沢峠へ向かう。長い長い上り坂が続きそうだ。
旧千野橋の向こうから小田原橋までも旧道が存在します。
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