国道411号旧道(第8回)・上萩原Ⅲ期バイパス(その2)

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前回で上萩原Ⅲ期バイパスの完成区間(1工区)を走破した。現在は2工区が建設中で平成29年度の完成を予定している。
参考に計画線形図を下に掲載したが、新道は現道にある4つのカーブを廃し、トンネルや橋梁を駆使しながらループ線1つで標高を稼ぐ。
今回は近いうちに旧道落ちするであろう、ここから柳沢峠までの現道と新道の工事進捗状況をお伝えする。

14:47
現在地:山梨県甲州市塩山上萩原
写真は現在地から下り方面を写したものだ。
柳沢第二トンネルを抜けた現道はググっと180度進行方向を変えるが、旧来の道と半ば強引に繋げたため、曲率半径35mという急カーブとなっている。

その急カーブも新道の完成によって若干緩和されそうだ。
柳沢第二トンネルの下り側の抗口付近まで、前回辿ってきた旧道の路盤を再活用し高架となるためだ。
よって、新道は全線にわたり現道より谷側に取り付けられる。

左の谷側に建設中の橋脚が見える。

鉄道なら良い写真の撮れそうな緩やかなS字カーブ。

ヘアピンカーブで谷筋を渡る。

先程通ってきた方を見下ろして撮影。
中央にあるのが柳沢第二トンネルの下り側抗口。

再び現道。先程から続いている石積みの法面が道が造られた時代を感じさせる。

左からは新道が上ってくる。

再びヘアピンカーブ。

新道はカーブを曲がりきらず、ここからトンネルとなる。

遠く下方を見ると、いままで上ってきた山と山の間をバイパスが行ったり来たりしている様子が見えた。

トンネル上り側の抗口擬定地。

新道は現道に合流せず、左のスペースに新たに道が作られる。

現道における峠手前最後のキツめのカーブ
新道はこのカーブをショートカットする。

奥を横切っているのが新道。

最後のカーブを抜けた。ここを登りきれば峠だ。

15:04
柳沢峠に到着。塩山駅を出発してから4時間20分が経過している。
正月であるにもかかわらず、峠の茶屋は営業中のようだった。勤勉なものだ。

峠にあるバス停。
土日祝のみの運転で運行期間も4月下旬から11月下旬までとなっている。


次回から40km東の奥多摩駅を目指してのダウンヒルとなる。
この先の旧道についても、都度見ていく。


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