国道411号旧道(第4回)・上萩原Ⅰ期バイパス(その2)

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第4回の今回は上萩原Ⅰ期バイパスの第2回をお届けする。

12:56
現在地は(A2地点)A2地点で左に旧道が続いている。

奥に続く旧道は現道より4、5mほど低い所にあり、現道との合流部は車道らしからぬ急坂になっている。廃道化後に後付けしたのだろう。

明確な道形が奥まで続いているのが確認できる。また、痩せてはいるが背の高い木が多くあり、廃道になってからの年月を感じさせる。
道はこの先を橋で渡っており、橋台へ続くのは上の段なのだが、1車線程度の幅しかない。

橋は撤去されており、橋台のみが残っている。

現道を通り左岸側へやってきた。橋を渡った旧道は右にカーブした後、写真奥から手前へ向かってくる。

右側の平場は旧道の路面でデリネーターが残存する。カーブに沿うように道界が数メートル間隔で生えているのが印象的だった。

現道には合流せず、ガードレールの奥へ進む。

明確な道形が残る。
路面自体はよく締まっているが、落ち葉の堆積量が多く、スリックタイヤの自転車では空転して思うように進まない。

右へカーブ。谷地形になっており、奥にコンクリの構造物があった。

ん?道がない?
法面ブロックが続いているが、掘割に大量の土砂を流し込んだようになっている。しかし、分岐はなかったはずだ。とりあえず、前方の土山を登ってみよう。

土山は2段になっており、7、8mは登っただろうか。

登りきると再び道形が現れる。どうやら、元の路盤に土を盛って廃道化させたらしい。

少し進むと路面に障害物を確認した。
路面に敷かれているのは……法面ブロックか?

法面ブロックの本来とは全く異なる用途に愕然としながらも前進を続ける。

右下に現道が見えた。旧道はだいぶ高いところを走っている。等高線から読み取ると20m程だろうか。

まもなく道はU字カーブで進路を反転させる。

路肩が崩壊しているようで道幅が狭くなっている。

ここは先程法面ブロックが倒れていた箇所の丁度上で、崩落で法面ブロックごとズサーと流れ落ちたようだ。

振り返って撮影。松の木も巻き添えを食らったようだが、根っこで斜面にへばりつき、生きていた。是非とも長生きして欲しい。

この崩落地点の山側に今もキロポストが生えている。

切り通しになっている道を振り返る。

前方に現道を確認すると同時に路面がアスファルトに変わる。

古い路面凍結注意の標識を見つけた。やけに低い位置にあり、本来の路面は1mほど下にあることが分かる。今走っているアスファルトは廃道化工事後、わざわざ敷き直したようだ。

上萩原第一トンネルから出てきた現道に合流する。上萩原Ⅰ期バイパスもここまでである。

ここまでの旧道は、半分は現在も車両が通行していたが、もう半分は最早その筋の人しか通行して無さそうだ。


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